星の暦八九四年、オルデア共和国。万能資源《星屑(ルビ:ステラ)粒子》を巡り、世界は再び戦争の火蓋を切った。敵に襲われた少女ノルンは、最強の兵士《戦甲種(ルビ:せんこうしゅ)》に救出される。彼は自らを、英雄「ソルード」と名乗った。 それは星に導かれし運命の出逢い——。 戦場で育ったが故に常識が欠如しているソルードに振り回されっぱなしなノルンであったが、交流を通じて徐々に打ち解けていく。だが、再び襲い来る敵に窮地に追い込まれた時、ノルンはひた隠しにしていた世界を揺るがす禁断の力を解放してしまう——!? 英雄の名を継ぐ兵士と、星に愛されし少女が紡ぐバトルアクション、ここに開戦! 第1回オーバーラップ文庫大賞《銀賞》受賞作。
東京都出身の20歳です。作家を目指して、専門学校に通っている時に、ありがたいことに今回の賞をいただきました。
皆さまに言えるような特技はありませんが、体を動かすのは好きです。他には、映画観賞や模型製作、写真を撮るのが好きですね。あと最近は、知らない駅で降りて景色を見ながらぶらぶらと歩くのがマイブームです。
……なんか地味ですいません(笑)
高校二年の頃です。それまで私はマンガや雑誌しか読まず、小説の類いは堅苦しいという勝手な偏見をもっていて毛嫌いしてました。そこで友達がライトノベルを教えてくれて、そのとき自分の中ですごい強烈な印象を受けたんですよ。
それから、何か歯車が合ったように創作活動にのめり込みましたね。
それはですね。壮大な世界観と緻密で美しい往年の海外SF作品……とかカッコイイこと言いたいんですけど、嘘はつけません。本作の設定や世界観は、私がゲームをしながら「あっ」と思いついたものが多々です。いやはや、お恥ずかしい。
あとは、高確率で風呂に入ってる最中に思い付きますね。血の巡りが良くなるからでしょうか? いまだ謎です。
私はよく作品のことで友人に意見を貰うんですけど、やっぱり「このセリフいいよ」とか「戦闘シーン迫力あったよ」なんて言って貰ったときは、もう嬉しくて有頂天になっちゃいますね(笑)
逆にそうですね。苦労したことを挙げるとするなら、物語を考える時は常時無休で苦しんでおりますが、執筆は基本的に一人作業なので、一緒に作り上げる仲間がいないというのは寂しいですかね。
それでも、やっぱり物語を描くということ自体が、私にとって中毒性が強いもので、楽しくて仕方ありませんね。
世界観や設定に構成なんかすべてに関してこだわりましたが、アクションシーンの描写は特にこだわりましたね。マンガを読んでいるようにわくわくするようなカッコよさを追い求めました。これは皆さまにも自信をもってお見せできるかと。
あとは、主人公のソルードとヒロインのノルンが交流を通して心を通わせていく過程なんかも見ていただきたいです。
担当さん「はじめまして、オーバラップの○○(担当さんのお名前)と申します」
私「あ、はい」
担当さん「実はですね。GIRAさんの作品が受賞しました」
私「…………(思考フリーズ中)」
担当さん「おめでとうございます」
私(……あぁ、なるほど。これが最近流行りの、新手の詐欺の手口か)
担当さん「……えっと、GIRAさん? 聞いてますか?」
私(嘘だ。絶対騙されてないぞ……!)
色々と説明されながら、このやり取りを3、4回繰り返して、ようやく疑い深い私は本当のことなんだと悟りました。担当さん、あの時はすいませんでした。
ほのぼの日常系や、甘ずっぱい学園ものなんか色々と書いてみたいですが、当分はフルブレイド・イグニッションに専念するつもりです。ソルードとノルンが、これから待ち構える困難の数々をどう乗り越え、そして人としてどう成長していくかを書いていきたいですね。
カッコいい男の子、可愛い女の子、ド派手なアクションシーン、笑えるコメディシーン、ファンタジーならではの世界観。おもちゃ箱をひっくり返したようなあれこれを一冊に押し込めました! 皆さまが好きな要素は一つは入ってるかと。 なので、本屋さんで見かけた時は、ぜひ一度手に取ってみてください。きっと楽しんで頂けるかと思います。