12ハロンのチクショー道

日本ダービーを制覇せよ!

著:野井ぷら イラスト:卵の黄身

第1巻12月25日発売

ストーリー|あらすじ

12ハロン――競馬で数々の歴史を作り、人々を魅了してきた2,400mの道のり。
ある男は転生した――地方零細牧場の競走馬に。
その名はサタンマルッコ。栗毛で額に位置する真ん丸の白い星がトレードマークのサラブレッド。
地方競馬を連戦連勝し、調教師小箕灘はオーナーの中川を説得して中央競馬へ参戦させることに。
「マルッコはダービーを獲る馬です」
さらに賞金を積み重ねたマルッコは日本ダービーへの切符を手に入れる。
騎乗するは数多のGⅠに優勝歴を残すベテランジョッキー、縦川友則。
だが彼は、日本ダービーで一度も優勝したことのないジンクスを抱えた騎手だった――。
「それでは日本ダービー、本馬場入場です」
かくしてファンファーレが鳴り響き、世代頂点の馬を決める優駿の門が開く。
金と見栄と名誉と意地が渦巻く熱狂の世界へようこそ。
これは競走馬にされてしまった男と、そんなでたらめな馬に魅了された人々の熱き競馬物語。

12ハロン――競馬で数々の歴史を作り、人々を魅了してきた2,400mの道のり。ある男は転生した――地方零細牧場の競走馬に。その名はサタンマルッコ。栗毛で額に位置する真ん丸の白い星がトレードマークのサラブレッド。地方競馬を連戦連勝し、調教師小箕灘はオーナーの中川を説得して中央競馬へ参戦させることに。
「マルッコはダービーを獲る馬です」
さらに賞金を積み重ねたマルッコは日本ダービーへの切符を手に入れる。騎乗するは数多のGⅠに優勝歴を残すベテランジョッキー、縦川友則。だが彼は、日本ダービーで一度も優勝したことのないジンクスを抱えた騎手だった――。
「それでは日本ダービー、本馬場入場です」
かくしてファンファーレが鳴り響き、世代頂点の馬を決める優駿の門が開く。金と見栄と名誉と意地が渦巻く熱狂の世界へようこそ。これは競走馬にされてしまった男と、そんなでたらめな馬に魅了された人々の熱き競馬物語。

キャラクター

  • サタンマルッコ

    サタンマルッコ

    ある男が転生した競走馬。牧場由来の牝馬に三冠馬ゴールドフリートを種付けした中川牧場期待の幼駒――だったのだが、売れ残り、放し飼いのような環境で育ち、中川貞晴がオーナーブリーダーになることでようやく羽賀競馬よりデビューを果たす。元人間だけに人間の言葉がわかり、競馬の仕組みと最適な走法を熟知している。真ん丸の星がトレードマーク。脚質は逃げ先行。

  • 縦川友則

    縦川友則たてかわ・とものり

    中央の国内GⅠに限れば、ほぼ全てに優勝歴を残す騎手歴28年のベテランジョッキー。奇策の名手で重賞二着102回の珍記録を持つが、唯一「日本ダービー」だけは優勝したことがない。中央の条件戦を圧勝したサタンマルッコに自身の競馬の理想を見て、騎乗を志願する。

  • 座間邦子

    座間邦子ざま・くにこ

    小箕灘厩舎で働く厩務員。背が高く(168)胸がでかく(G89)尻がでかく(H93)体重管理が厳しいため騎手の夢を断念し、育成の道へ。マルッコの担当厩務員で、彼にはお出かけ用のリュックぐらいには思われている。

  • 小箕灘健

    小箕灘健こみなだ・すぐる

    羽賀出身の調教師。獣医の資格を持ち、地元羽賀の厩舎の調教師に目を掛けてもらい弟子入り。その後、所属厩舎の管理馬を引き継ぐ形で開業した。中川貞晴の要請によりサタンマルッコを預かるも、その強さに魅了され、中央参戦を提案する。

  • 中川貞晴

    中川貞晴なかがわ・さだはる

    中川牧場の経営者。マルッコをセリに出すことで一儲けを目論むも、あえなく買い戻しとなり経営の危機に。妻ケイコの説得によりオーナーブリーダーとしてマルッコを育て上げ、小箕灘厩舎に入厩させる。ただし、お金がないので委託料半分、餌半分。

  • 中川恵子

    中川恵子なかがわ・けいこ

    中川貞晴の妻。マルッコが売れ残ったことに悲嘆する夫を励まし、牧場を縮小して畑に転用。貞晴とともにマルッコを育成し、その成長を見守る。貞晴とは競馬場で出会い、馬券勝負を挑まれたことがなれそめ。

キーワード

  • 12ハロン
    ヤード・ポンド法での距離の単位。日本の競馬では1ハロンを200mと換算している。12ハロン=2,400mでクラシックディスタンスと呼ばれ、日本ダービーや凱旋門賞の距離がこれにあたる。
  • 東京優駿(日本ダービー)
    三歳(旧四歳)の競走馬のみで行われる日本のGⅠ競争。三歳のみに出場が許される三つのレース(皐月賞、日本ダービー、菊花賞)を三冠レースと呼ぶ。皐月賞は「仕上がりの早い馬が勝つ」。ダービーは「運のいい馬が勝つ」。菊花賞は「強い馬が勝つ」という格言がある。