あの巨木を倒せ!
著:Y.A
動く樹木・シャドウツリーだけを討伐する変わり者の冒険者ライル—その本業は大工である。シャドウツリーから手に入る材木を、家を建てるために使っていた。ある日、巨大シャドウツリーの討伐任務を受けたライルは、幼馴染みのボックスと“臨時メンバー”を連れて現場の鎮守の森へ向かうが……?
風炎が二人
著:赤巻たると
“狂犬”と名高い精霊シアと青年エディの冒険者コンビは、新たに発見された浮遊島の探索解禁を待っていた。ところが浮遊島を調査した国の結論は『探索厳禁』。強力な魔物や竜が出現すると聞いたほとんどの冒険者は探索を諦めるが、問題児のシアがおとなしくしているはずもなく……!?
窓際課長は今日も憂鬱
著:気がつけば毛玉
ウォルハルトは《遺物管理局》の窓際部署と呼ばれる三課の課長。《いにしえの時代》の技術で作られた「遺物」の選別作業で、いつものようにガラクタの山を漁っていた。そのなかでふと目に留まったのは一枚の鏡。どうやら未発見の遺物のようだが、鑑定に夢中になるうちに稼働させてしまい……!?
空のアタランテ
著:白米良
浮遊島《アーケイン=ガーデン》の高速飛空艇造船所で働くアルとフランのもとに、運送依頼が舞い込んだ。依頼主は片道三日の距離にある浮遊島まで、最短の時間で運んで行ってほしいという。早速飛空艇で出発するが、アルとフランは操縦も機体も“頭がおかしい”スピード狂で—!?
ハードラックにバッドガイ
著:天酒之瓢
友人の借金を擦りつけられたロバートは、文無し労働者が働く飛空艇へ連行されてしまう。ロバートを待っていたのは、浮遊する無数の岩塊から鉱床を掘り当てるという重労働であった。その日、岩塊から掘り起こされたのは人工物じみた楕円形の物体。過去の時代のお宝かと歓喜するが……
二杖一女
著:内田健
若く才能あふれる冒険者のシャーリーは、魔導杖(ワンド)工房の若手職人で幼馴染みのガストンとアルベルトに魔導杖のオーダーメイドを依頼する。しかしライバル同士の二人は、魔導杖づくりの方向性で対立してしまう。見かねたシャーリーは、二人に一本ずつ魔導杖を発注するが……?
魔導器技師ジョニー
著:渡辺恒彦
ジョニーは、腕は良いが商売下手な魔導器技師。そんなジョニーの工房に、弱小商会を営む少女リジーが新型飛空艇用の魔導器の開発依頼を持ち込んだ。数ヶ月ぶりの客を逃すまいと依頼を受けたジョニーだったが、なぜか魔物が潜む密林で飛空艇のパーツ回収から始めることになり—!?