人ならざる怪物“闇の種族”が跋扈する世界。 私とともに旅をするリロイ・シュヴァルツァーは、 “自由契約”の傭兵として各地を放浪していた。 そんな我が相棒にある時舞い込んできた依頼。 一見容易な依頼のように思えたそれは、 リロイを亡き者にしようとするための罠であった。 さまざまな暗殺者、獣人、組織のエージェント、 そして“闇の種族”が相棒に襲いかかり、 私もその面倒な災難に巻き込まれることとなる。 ——そういえば自己紹介がまだだったな。 私の名はラグナロク。 リロイが腰に差している剣、それが私だ。
元S級の傭兵であり、その目にも留まらぬ高速の剣戟からついたふたつ名は“疾風迅雷のリロイ”。理性よりも感情が先走るきらいがあり、「度し難い」とはラグナロクの談。その身に恐るべき“獣”の力を宿している。
古代科学の粋を結集して作られた意思を持つ剣。かぎりなく実体に近い超高密度の立体映像として人の姿をとることもできる。リロイとは対照的で冷静に彼をたしなめることもしばしば。リロイの“獣”の力を抑える力を持つ。
かつて多くの読者を熱狂させた作品のリブート、その事実に胸震えたのは自分だけではないはず。 『ラグナロク:Re』1巻は、そんな自分の期待を大きく上回っていきました! 憧れた大好きな主人公達の新たな出会いと関係性、そして怒涛のバトル、バトル、バトル! 断言しよう! 再始動したラグナロクも、疾風迅雷の面白さだと!
この本の特徴といえば、まず間違いなくバトルシーンでしょう。王道を行くアクション×ファンタジーの世界でこれほどまでに濃厚で、熱いバトルシーンを書けるのは安井先生だけだと思います。多くの作家さんが居る中で、はっきりと申し上げる事が出来るだけの中身があり、そしてアクションに賭ける情熱を感じ更に熱くなりました。 地の文が武器であるラグナロクの視点というのも面白いですよね。強さ、行動理念、言動や、肉体構造などが規格外な主人公のリロイを、第三者の視点で一番近くにいる常識人? なラグナロクが語るというのがリロイの魅力を更に引き上げているのではないかと思いました。二人のやり取りも面白いのですが、戦闘中にラグナロクが一言常識的なツッコミを入れるところなども好きですね! そして敵として現れるキャラ達。この一冊で何度戦闘が行われていたでしょう……。人外、有象無象、そして強者など多々現れましたが、やはり見るべきは強者との戦いでしょうね。 もうね、本当に強いんですよ。そして、そんな相手に引かずに血生臭く戦うリロイの格好良さといったら圧巻ですよ。ああ、これが戦闘シーンだなあと感嘆の声が漏れ出しましたよ。 世界観や描写の厚さ。戦闘シーンの滾る熱さ。そして安井先生の情熱を感じる『アツイ』作品です。今後のリロイとラグナロクが、どういった敵と相対するのか。またどう強敵を倒し、どんな出会いがあるのかとても楽しみです!
ISBN:978-4-86554-337-7 2018年4月25日発売 759円(税込)
ISBN:978-4-86554-375-9 2018年7月25日発売 869円(税込)
ISBN:978-4-86554-558-6 2019年10月25日発売 759円(税込)
ISBN:978-4-86554-719-1 2020年8月25日発売 649円(税込)