第一回オーバーラップ文庫WEB小説家大賞 銀賞

聖獣に呪われた青年が、

汚れなき乙女と出逢った――。

第1巻、2014年11月25日(火)発売!!著:陸 理明 イラスト:クロサワテツ

ストーリー

この先に待っているのが地獄だとわかっていたとしても。 西方より大陸を蝕む自然現象〈雷霧〉。内部に魔力を秘めた雷を稲光らせ、異形の魔物が跋扈する黒い霧は、次々と大陸の国家を飲み込み、人々を追いやっていく。〈雷霧〉を止めるただ一つの手段は中心にある〈核〉を破壊することのみだったが、それを成し遂げることができるのは、魔力を弾き返す聖獣ユニコーンとその乗り手に選ばれた少女たちだけであった。だが、功績と引き換えに彼女たちのほとんどは生きて帰ることができない。ゆえに、彼女たちは「自殺部隊」と呼ばれ、その儚き生命をただ散らせていた……。しかし、彼女たちの指揮をとる将軍オオタネア・ザンが切り札となる一人の青年を投入することで状況は一変する。そして、そこから青年と少女たちによる護国の戦いが幕を開くのであった。

キャラクター

西方鎮守聖士女騎士団

一角聖獣(ユニコーン) 乗り手には心身ともに清らかな処女だけが 選ばれる、神聖で敬虔な幻想種。 だがその真の姿は、処女(おとめ) の尻と胸と太ももが大好きなエロ馬。 妙なところで清純派な一面もある。 《み、皆の衆、処女が来たぞ! であえ、であえ!》 《おおおおおおおおお!》

セスシス・ハーレイシー 別名<ユニコーンの少年騎士>。 かつて姫を救い、ユニコーンの王と交渉して西方鎮守聖士女騎士団を設立した伝説の人物。 ユニコーンと意思の疎通を行える。 オオタネアの「お願い」により、教導騎士としてタナたちに訓練を施すことになる。 「いいか、よく見ていろ。これから、おまえらにユニコーンとのダンスの仕方を教えてやる」

オオタネア・ザン 波打った豊かな腰まである長髪、切れ長の目と青い瞳、月の光のように澄ました麗容を持った女性。 聖士女騎士団を率いる司令官。王家の遠戚でもあるザン公爵家の若き女当主という身分をも兼ね備えている。 「生きて帰れ。今はそれだけでいい」

ナオミ・シャイズアル(十三期) 淡い栗色の髪に、鼻筋が通っていて凛々しいといえる顔つき。中性的な部分があるが、月のように可憐で女らしい美貌を持つ。 十三期で最も頭脳明晰と言われている将来の参謀候補であり、無双の重戦士でもある。 タナとはルームメイトで、ライバルであり親友。法令により騎士となった。 「わたしは……貴方の盾になってもいいと考えています」

タナ・ユーカー(十三期) 影のように黒々とした髪、繊細なつくりの造形をもった顔貌と黒目がちの大きな瞳、健康的で溌剌とした印象を受ける美少女。 貴族の四女であり、小さな頃から憧れていた騎士としての道を選んだ。騎士訓練所における最高傑作とも呼ばれた万能型の天才。 「行かなきゃ……。セシィが私たちのことを待っているんだから」

ノンナ・アルバイ(十三期) 淡い赤い髪が印象的で、綺麗だというくせにどこが特徴的なのか言ってもらえない端整な美貌の美少女。巨乳の持ち主。 十三期の隊長に任命される。 セスシスの声が痺れるほどに好み。 「じ、自分はだらしないセスシスさんも格好いいなあと思っていますよ!」

マイアン・バレイ(十三期) 金色の髪と褐色の肌をした無表情な騎士。 ノンナと張る巨乳の持ち主。 純粋な戦技と素手での戦闘においては、十三期の騎士の中でも一、二を争う猛者。

クゥデリア・サーマウ(十三期) 長い髪の毛は三つ編みにして二本にまとめられ、大きな瞳は白目の部分がやや青みがかるという特徴を有する美少女。たまに眼鏡もかける。 後肢旋回や半停止といった小回りをきかせたりする、曲芸じみた馬術の天才。

キーワード

~世界~
  • 雷霧(らいむ)

     

    侵入者を焼き尽くす稲妻と暴虐な魔物たちを潜ませ、次々と人の住む土地を陣取りゲームのように掠め取っていく、自然界の超脅威。
     十二年前にこの大陸の最西端に突如として発生し、瞬く間に世界を飲み込んでいった。
     中心には岩のような〈核〉が存在し、それが〈雷霧〉を放出している。
     これまでに十を越す人の国家が滅ぼされ、数百万人もの人間の生命を飲み込み、殺し尽くし、焼き尽くしていった。

  • 一角聖獣(ユニコーン)

     

    宝石のように美麗で均整のとれた聖物。額に輝く抜き身の刃のような一角が特徴的。
     頭蓋骨の中に直接響く〈念話〉を使って人間と意思疎通を行う。
     ユニコーンと契約して正式な乗り手となったものは、〈雷霧〉の中を容易く見通せるようになるなど、〈祝福〉と呼ばれる世界の寵愛を受けることができる。

  • 西方鎮守聖士女騎士団

     

    バイロン国〈騎士の森〉にある、男子禁制の騎士団。
     ユニコーンの乗り手となり、人類に残された最後の切り札として〈雷霧〉に立ち向かう。
     構成員は、将軍オオタネア・ザンをはじめとして従兵にいたるまで全員が処女であり、それ以外の人間たちは森に近寄ることさえ認められていない。
     十二期までに百三十五名の騎士が所属していたが、 〈雷霧〉への突入により七名まで減った。
     つけられたあだ名は、〈自殺部隊〉。

  • 聖騎士徴用の適用に関する法令

     

    ユニコーンの騎士を確保するための法律。
     国王自ら発する勅令の次ぐらいに上位のものとされており、罰則規定まである。
     最も重い違反については、家族どころか九族すべて投獄して、三親等までの親族・姻族は死刑となっている。
     「ユニコーンへの生贄として捧げられる清い少女を狩り立てるための悪法」と一部では囁かれている。

  • 幻獣郷(げんじゅうきょう)

     

    セスシスが十年近く隠遁していた、バイロンの奥地にある広大な森林地帯。
     有翼の虎や人の姿をした蜘蛛、竜(ドラゴン)、河童といった魔獣・聖獣―――人々に恐れられる通常の生き物とは異なる種が闊歩する、いわゆる〈魔境〉。

~巨人族~

〈雷霧〉の中に巣食う異形の巨人たち。
腹部に大穴を開けられても数日は死ぬこともなく普通に行動し、
傷の具合によっては回復までしてしまうほどの強靭さを備えている。

  • 手長(てなが)

     

    異様なまでに長い腕をもつ。身長は比較的一丈三尺(約四メートル)ほどのものが多い。
     明らかに自然にできたものではない広刃の雑な造りの大剣を所持しており、人間離れした巨人の強靭な腕力と強い遠心力を持って振り回されることから、家畜の牛や馬ならばたやすく両断されてしまうほどの恐ろしい凶器といえる。

  • 脚長(あしなが)

     

    胴体の三倍近い長さの両脚を持つ。
     異常なほどにきつい弦の張った長弓を常に構え、櫓のように高い位置から獲物めがけて矢を放ってくる。
     この弓に関しても、間違いなく何らかの文明が作り出したものであるが、今のところ、二つの巨人族に文化的素養があるとは確認されていない。

キーワード

  • かくて聖獣<ユニコーン>は乙女と謳う1
    ISBN:978-4-86554-018-5
    2014年11月25日発売
    本体:690円(税別)

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