第2回オーバーラップ文庫大賞 受賞作発表
金 賞
『迷宮(はこもの)アドミニストレーター・勤務地は異世界迷宮!』/結城忍
銀 賞
『刻むフィナルフィスト』/熱拳タイマン
『魔王な俺と花嫁候補な美姫たち』/岸根紅華
特別賞
『漆銀の✝KAMIYA✝』 /星崎梓
総評
第2回オーバーラップ文庫大賞へ多くのご応募をいただき、誠にありがとうございました。
1年間で4ターンの募集を行い、合計1096作品の応募が集まりました。
本当に沢山の応募作をいただき、2回を迎えるオーバーラップ文庫大賞に対する期待感の高まりを嬉しく思うとともに、今一度気を引き締め、選考のほうを進めさせて頂きました。
結果、今回の大賞では4作品を選出させていただきました。
金賞『迷宮(はこもの)アドミニストレーター・勤務地は異世界迷宮!』
銀賞『刻むフィナルフィスト』
銀賞『魔王な俺と花嫁候補な美姫たち』
特別賞『漆銀の†KAMIYA†』
応募作品の中には、ライトノベルと一般小説の境界線上に位置するような意欲的な作品もあり、昨年に比べて作品の多様化を感じました。
『迷宮アドミニストレーター・勤務地は異世界迷宮!』は異世界を題材にしつつも、ゲームを実況中継しているような面白さを感じ、『刻むフィナルフィスト』は主人公の熱い思いが存分に伝わってくる作品でした。『魔王な俺と花嫁候補な美姫たち』はファンタジー世界で魅力的なヒロイン達が存分に動き回り、定番ながらもライトノベルらしい魅力的な作品で、『漆銀の†KAMIYA†』はしっかりした作品世界観と二転三転するストーリーに驚かされました。
受賞作は2015年10月より順次刊行となっており、読者の皆様にお待たせすることなくお届けできる予定です。ご期待ください。
そして、現在オーバーラップ文庫では文庫大賞とWEB小説大賞の2種類の新人賞があり、それぞれ違うアプローチで新たな才能の発掘に取り組んでいます。
既に原稿募集中の第3回のオーバーラップ文庫大賞では、前期の締め切りが一週間後に迎えようとしています。これからのオーバーラップ文庫を担う作品が来ることを編集部一同楽しみにお待ちしています。
審査員講評
◆十文字青
第一回、第二回と選考委員を務めさせていただいて、「ライトノベルとは何なんだろう?」と考えるようになりました。実のところ、僕はあまり考えていなかったのです。編集者によく「これはうちからは出せません」と言われるので、そう言われないようにはどうしたらいいか、とか、これは駄目だと言われそうだけど一つ騙してやろう、とか、その程度のことしか僕は考えてきませんでした。
応募者の方々は、たぶん僕よりもライトノベルをよく知っているのだろうという思いを深めています。「ライトノベルとはこういうもの」と教えてくれるような小説が今回は多かったのです。でも、それ以上を目指して欲しい。正直に言うと、ライトノベルでも何でもいいから、とにかくおもしろい小説が読みたい。
ライトノベルの新人賞だから、「ライトノベルを書く」。ライトノベルの「枠」を守って、「お約束」を踏襲し、ライトノベル的な「お楽しみ」を入れこんだ小説を作って、投稿する。それは大切なことかもしれませんが、一番大切なことでは決してない、と思います。
肝心なのは、読み手を楽しませることです。「ライトノベルを書く」のは、そのための手段の一つでしかありません。じゃあ、どうやって読み手を楽しませればいいのか?
答えは無数にあります。小説を書くことで、それを見つけて欲しい。あなたが手にしたその答えはきっと、これから生きてゆく上でも、役に立ちます。
『刻むフィナルフィスト』は、長所と短所がはっきりしていました。散漫なので、書きたいこと、書くべきことに集中すれば、さらに良くなると思います。
『漆銀の✝KAMIYA✝』は、確かな文章力と、表現されている物との間にギャップがありました。個人的には、もっと資質に合った物語を書いて、読ませて欲しい。
『魔王な俺と花嫁候補な美姫たち』は、均整のとれたライトノベルでした。ここからもう一歩、踏みこんでもらいたい。できるはずです。
『迷宮アドミニストレーター』は、純粋に楽しく読ませていただきました。もちろん、問題はある。欠点もある。でも、いいのです。楽しければ。
◆森田季節
初めて選考委員をつとめさせていただきました森田です。本当はとても人を選べるような立場の人間ではないのですが、なにとぞご海容のほど、お願いいたします。
さて、選考では委員および編集部の意見も含めての全員一致と言える形で、『迷宮アドミニストレーター』に決まりました。僕としても「これが一番の賞でいいのでは」と初読の感想に書いていたので、意見が割れなくてほっといたしました。
この小説のよいところは、まず、描写や語り口が冒頭から最後に至るまで一貫していたことです。どうしても、小説を書いていると、冒頭がこなれておらず、逆に後半にいくにしたがってスムーズになっていきがちで、読み口が不統一になることが多いです。実際、ほかの応募原稿でもそういった印象を持つものがありました。しかし、この作品は主人公の大物じみた落ち着き払った一人称のトーンが変わることなく続いていましたし、その文章が主人公の性格や生き方も現しているように感じました。かなり長めの応募原稿なのにまったくだれずに読み進めることができたのは、作者さんのたしかな筆力によるものだと思います。
また一つ一つの困難に対する解決策の提示もとてもクレバーで、読み手に意外性を感じさせつつ、違和感やおいてけぼりの印象を与えないという巧い方法になっていたかと思います。
ストーリー構造も良くも悪くも相当に斬新でした(良くも悪くもというのは、オリジナリティはあるけれども、その分、本にする時に苦労するだろうなというところも感じたということです。ネタバレになる危険および本になって読者の方に届いた時に変わっている危険もあるので、抽象的に書かせていただきました)。僕としては、次にどういう展開になるのだろうかというワクワク感のほうがはるかに強かったので評価点とさせていただきます。
ほかの作品は審査基準によって多少意見が割れました。端的に言うと、どの点を評価とするかの差でした。たとえば、「テンプレート的なものを上手に料理した小説」と、「特殊なストーリーで読者の意表を突くことを狙った小説」とでは、同じ尺度で測ること自体に無理があります。また作品そのものに問題点が多くても、文章の技量から書き手の将来性が感じられるから受賞させようということになる場合もあります。ぶっちゃけ、佳作にまで残った作品がそれぞれ違う理由で選ばれているなと感じました。そのため、何を高得点とするかで意見が分かれたものの、最終的にはこのような結果で落着してよかったかと思います。
『刻むフィナルフィスト』は作者さんのやりたいことが一番直球で伝わってきた作品でした。いい意味での若々しさを感じました。ただ、技術面がそれに追いついていない点も感じました。書きたいものがあることが作家にとって最大の強みであるはずですので、ぜひともそれに見合う力を手に入れていってください。
『魔王な俺と花嫁候補な美姫たち』はこぎれいにライトノベルを作っていっているなと感じました。ですが、テンプレート的なものに頼りすぎていて、読者を引きこむ力が弱いなとも思いました。同じストーリーでも文章のちょっとさじ加減でぐんと魅力的なものになるかと思います。これからの成長に期待します。
『漆銀の✝KAMIYA✝』は設定にも面白い部分が多く、中盤まではかなり楽しく読めました。しかし、途中から長さの割に展開がおざなりで、読むのに疲れてきました。おそらく作者さんのほうも設定を生かしきれていないことを感じているのではないかなと思います。ストーリー展開は練りこむ必要がありますが、文章自体は非常に読みやすいものでした。最初から骨太なストーリーを作ったうえで臨んでいただければ、作者さんは伸びていってくれるのではと思います。
以下、どちらかというと、今後ライトノベルの賞に応募される方向けの文章になります。
選考作四点を読んで抱いた感想なのですが、「読者がいることを考える」点がとても大事です。
応募原稿は本になる前に当然何度も改稿されるとはいえ、出版社の人や選考委員が読む時点でそれはそれで一つの完成品です。その時点で不十分であれば不十分なものとして審査されます。
それにしては今回、誤字の多さが気になりました。勿論、完全に誤字・脱字がないものを作るのは極めて難しいです。それにしても、原稿を書いて、ほぼ書きっぱなしで送っているのではと思うほどに誤りが多いものも目につきました。
僕は誤字云々で審査に点数はつけませんでしたが、それでやる気がないように見えることもありますし、単純に何度か読み返すことで作品の質を底上げしていくこともできます。ぜひとも、何度か改稿を行って、「これで完成品だ。このまま本として出版しても恥ずかしくない」というレベルのものを送ってきてください。その訓練を繰り返していれば、受賞もそう遠くないかと思います。僕自身も応募者時代、改稿を真剣にやるようになってから二次落ちやそれ以下だったものが、以後、最終選考ぐらいまで安定して残るようになりました。
また設定やキャラクターの心情は読者がどう読んでいるかを考えて書いてほしいです。今回の応募原稿でも、設定の説明がはしょりすぎていて設定を一方的に読まされているだけのように感じるなとか、感動を誘うシーンのはずなのに急ぎ足でト書きのようになっているなとか、やりたいことはわかるけれども「雑」だなと思った箇所が多かったです。文章を読めば、何がどうなっているかは理解できます。ですが、そこが「雑」か「丁寧」かで読者の印象は相当に変わります。設定の羅列のように書いている原稿はいわば読者の読み取る能力に期待している、言い換えれば、読者に甘えてしまっているのです。
逆に言えば、そういった点に気配りをして改稿をするだけでも、確実に原稿のレベルアップになります。プロの作家でも書きっぱなしの原稿をそのまま本にする人はまずいません。何度も読み返したうえで、さらに編集さんなどほかの人のチェックも入ったうえで、本にしています。「雑」な部分は減らすべきですし、自分の書いた原稿でも「雑」なところは「雑」と素直に認識できる目を持つと伸びると思います。
以上、大きく分けて二点、長々と書いてきましたが、どちらも誰かに読まれることを想定すれば自然とできることだと思います。書いて自分以外の人に読んでもらうならば、必ず読者はいます。その読者のことを考えて原稿を書いていってください。僕は能力的にもまだまだで、自分自身が成長していかなければならない立場ですが、それでも読者のことを考えるという視点自体は間違ってはいないと思います。読者としっかりと向き合える原稿をお待ちしています。
◆錦織 博
前回に引き続き、審査に参加させていただきました。
今回もバラエティに富んだ意欲作が数多く集まり、楽しく読むことが出来ました。
とくに注目したのは視点の問題です。誰の視点で何について語るか。
「迷宮アドミニストレーター」は冒頭から主人公の主観描写でグイグイと進んでいきます。他のキャラクターが登場するまでかなり長いのですが、そこが特徴として際立っているので、作品として成立するかどうかはともかく、このまま最後まで主観表現が続けばとすら思ったほどです。全体としても良くまとまっていて完成度の高い作品でした。後半、違う視点が混在するところの描き分けを工夫すればさらに良くなるのではないでしょうか。
「漆銀の†KAMIYA†」は電子化されたヴァーチャルな世界の描き方は意外性もあって良かったです。その分、その世界が誰からどう見えるのか?素晴らしいのか、そうでないのかというような視点を使い分けること、それを軸にして感情表現に斬り込むことが出来ればと感じました。
「刻むフィナルフィスト」世界観の設定は複雑で面白いので、キャラクターが世界の成り立ちを理解することと、読者がそこにシンクロしていくように出来るとより魅力的に描けると思います。
「魔王な俺と花嫁候補な美姫たち」それぞれのキャラクターの持っている価値観、何を大事にしているのかを掘り下げてもらいたかった。例えば「花のように」というときに、それはどんな形でどんな香りがするのか?具体的なディテールを観察することで、この世界にある全てのものの魅力を紹介してほしい。そうすれば、女の子達がどのくらい美しいのか、可愛いのかをもっと表現できるはずです。細かい設定が必要なのは、その世界の土台を作るとともに、登場人物のリアクションを描くのに有効だからです。キャラクターを能動的に動かそうとすると、その時の想いや感情を描くことに注力しがちなのですが、状況に対してそれぞれの反応や対処を具体的に掘り下げていけば、自然と独特な個性が立ちあらわれてくるでしょう。
どの作品も必ず一か所は勝負どころというか、過剰に力の入ったところがあったのは素晴らしいですね。アクションでも女の子とのラブラブなシーンでも、多少バランスが悪くなったとしても、思いのたけをぶつけて書きこむべきです。笑っちゃうくらいの熱さ、井戸のように深いこだわり、その一点から新たな地平へ届く作品が出来るのだと信じています。
◆サイトウケンジ
はじめまして、もしくはお久しぶりです。最近はラノベ作家というより漫画原作者というかもっと色んなことに挑戦しているサイトウケンジです。
今回は『ライトノベル作家』という観点というより、一人のエンターテイメント好きな読者という気持ちで読み、審査させていただきました。正直なところ、文章の完成度などは、これからどんどん洗練されていくと思うので、経験ですくすく伸びる部分よりも純粋に「読んでいて面白いかどうか」という視点で僕は今回参加させていただきました。
■刻むフィナルフィスト
今回の作品の中で、僕が一番気に入った作品であり、他の先生方と意見が真っ二つに割れた作品でもあります。この「読者によって好き嫌いが激しい」というのはとても重要なことで、みんながみんな同じ感想しか抱かない作品ではなく「極端にファンもアンチもついてしまう」という大変語りやすいものになっていると思います。内容は、こう言えば失礼かもしれませんがライトノベルにありがちな設定と流れです。ですが、そこには僕の好きな「主人公がブレイクスルーする」という要素であったり、他の受賞作にはないヒロインの使い方などがあって、一番新鮮な気持ちで読めたという点が大きかったと思います。
ハリウッド映画や海外ドラマなどで評判の作品を読んでいるような、そんな泥臭い展開の中に芯のある流れが好印象でした。足りない部分が多かったのも確かなので、今後の課題はより文章力であったり完成度であったりを高めることでしょう。
■迷宮アドミニストレーター
いわゆる『小説家になろう系』好きな人たちには、とても馴染みのあるジャンルと内容だったと思います。今回の作品の中では完成度が高く、作者さんの安定した力を感じました。『今の読者』にとって大変読み易いもので、ゲーム好きであればより深く楽しめる作品となっていると思います。今回の選考作品の中では一番『分かり易くてエンターテイメント性がある作品』となっており、トントン拍子に進んでいく内容は90分もののアニメ映画を見ているような爽快感もありました。惜しむらくは最終的には主人公による力押しになってしまっている部分です。「この世界観、この主人公の職業、この設定ならではの、他の作品にはない奇抜な解決方法」であれば大賞も目指せたのではないでしょうか。
■魔王な俺と花嫁候補な美姫たち
とても安定した『ライトノベル』がここにありました。ファンタジー世界もので、可愛いヒロインたちとドタバタしながら過ごしていくうちに戦争が起きて……という、読んでいて安心する展開になっています。この作品のウリはやはりヒロインたちの、お姉さん系、ツンデレ系、不思議ちゃん系、という分かりやすさにあると思います。こういうヒロインがいっぱい出てくるハーレム系として見れば完成度は高いかと。ただ、このヒロインたちがどうしても『他のあの作品にも出ていた少女』のような、そんな雰囲気を持っていたことが少しだけ残念です。物語に沿って様々な決断をする登場人物たちに『意外な一面』であったり『このヒロイン、この作品でなければ言わないセリフ』みたいなものがあれば、よりヒロインたちが魅力的になるのではないでしょうか。
■漆銀の✝KAMIYA✝
こちらも最近流行となっている『バーチャルMMOもの』でした。序盤から中盤にかけての展開は読み手の予想を裏切るものであり、その切り口に感心いたしました。また、主人公やキャラクターたちの性格や設定もとても分かりやすく、特に難しいことはなく「スッ」と作品に入り込めたという点は評価できると思います。ただ、やはり残念なのは、このジャンルは既にいくつも作品があるため、作品の世界観や登場人物たちが必ず『どこかで見たもの』に見えてしまった点です。おそらく作者さんが参考にして勉強した作品があると思うのですが、それが顕著に出てしまったのではないでしょうか? 多くの作品を研究し、勉強して、その要素を綺麗に落としこむ実力はある方だと思うので、作者さんならではの主張であったり、作者さん自身が強く訴えかけたいテーマ性などを強めれば、より面白くて感心できる作品になるはずです。
この四作品について語らせていただきましたが、全体的に気になったのは『ライトノベルはこういうものだ』という、あくまで『ライトノベル』のフォーマットを意識してしまった作品が多かったのではないかな? と思います。これはライトノベルの新人賞なので当たり前かもしれませんが、読んでいて先の展開や流れが予測できるものばかりだったのも否めません。そういう意味では読者は『ライトノベル』として安心して読めますが、逆に言えば「より刺激的な作品」にはならないという難点があります。
僕としては、新人賞を取った方たちはこれからプロとして、多くの作家さんたちと戦わなければならないので、そんな『ライトノベル業界』の中で『自分しか持っていない強さ』であったり『自分しか書けない強い主義、テーマ』であったりを、もっと恥ずかしがらずに出してくれたら、より良い刺激になり、この業界を盛り上げてくれるのではないかと、期待しております。
受賞者コメント
★『迷宮アドミニストレーター』/結城忍
初めまして、結城忍と申します。
第二回オーバーラップ大賞の金賞を頂きまして光栄の至りです。
自分の趣味を満載した上で、誰かに面白いと言って貰えるような作品作りを目指した執筆活動が報われたと、嬉しい気持ちで一杯です。
元々文庫本で本棚が埋まる程にライトノベルが好きでしたが、もっと面白い作品を、もっと自分好みの展開の作品を探す時期を過ごした後に「そうだ、自分で書けばいいんだ」と執筆活動を始めました。
これからも初心と情熱を忘れないように精進して参ります。
最後に私と同じくライトノベルが好きな方々へ体験談を語らせて頂きます。
好きな作品を自分で作る事ができました。
自分はこんなライトノベルが好きなんだ!と情熱を文字にしたら作品ができました。
書き手と読み手の境界は思ったよりずっと低いものでした。
このコメントを見て、筆を手に取る方が1人でもいらっしゃいましたら光栄の至りです。
★『刻むフィナルフィスト』/熱拳タイマン
はじめまして、熱拳タイマンと言います。
……熱拳タイマンて! いきなり個人的な話で申し訳ないのですが、もう少しマシなペンネームはなかったのか……? と自分で思います。というのもこれ、締め切り直前に「ヤバイ、ペンネーム考えてない!」という状態で焦って咄嗟に出た産物なのです。なので受賞を機に新しい、人の名前らしきペンネームを考えようと色々と考えたのですが……まあ結果はお察しください。
一応、「どうしてこうなった?」かを考えると、自分はバトルが好きです。ラノベに限らず漫画でもアニメでもなんでも、戦ってればだいたい好きです。その中でもタイマンが好きです。己の全てを賭した一対一の勝舞、燃えますね(あ、チームワークを駆使した戦いとかも好きです……)。そして、武器は拳が好きです(銃とか剣とか槍とかも好きです……)。
そんな感じで、恐らく咄嗟に出ちゃったんでしょうね、好きなものが、ペンネームに……。
人間の本性は咄嗟に出ちゃうとか、そういう感じの話ということで。
こんなアレな名前の人を推してくださった皆さんには本当に感謝してます、ありがとうございます。
名前に負けないような熱いバトルを書きたいと思うので、どうかよろしくお願いします。
★『魔王な俺と花嫁候補な美姫たち』/岸根紅華
初めまして今回銀賞を受賞させていただきました、岸根紅華と申します。
突然、担当の方から電話をいただいた時は、只々呆然としていましたが、それからジワジワと喜びが込み上げて来て、その後すぐに「自分の書いたものが小説になる? 嘘だろ? 大丈夫なの?」と急に不安に襲われたり大忙しでした。
そんな小心者ですが、ラノベ作家になるからには少しでも多くの人を楽しい気分に出来るよう頑張ります。
応援よろしくお願いします。
★『漆銀の✝KAMIYA✝』 /星崎梓
呼吸をするように妄想をする毎日。二次嫁とのデートシチュエーションとか、あったらいいなっていうゲームとか。妄想を少しでも形にしたくて、執筆活動をして。妄想をしていないと死ぬんじゃないかってくらい妄想して、ある日転がり込む一報。え? 受賞した? 特別賞? いやいやまさか。だって自分、妄想しかしてませんし。あ、じゃあ妄想かー。
でもどうやら現実みたいです。現実だったんです(大事なことなので二度言いました)。
というわけで、この度賞をいだきました星崎梓といいます。あずにゃんではないです。妄想中毒の自分を評価してくださった編集部及び審査員の皆様には感謝をしてもし尽くせません。本当にありがとうございます。
賞を頂いた以上、これからは自分のためではなく、皆様を楽しませるために日々精進して妄想していく所存です。皆様の日常の疲れを癒せるような作品を届けられたらな、と思います。どうかよろしくお願いします。