「小説家になろう」連動企画!第4回 オーバーラップWEB小説大賞

〔第1ターン〕選考結果発表!

銀賞

影の使い手

著者:葬儀屋

講評

クラスまるごと召喚されたけど、その王国は胡散臭くて……という王道ど真ん中の設定の中で、主人公の「目立ちたくない」という行動理念がアクセントとなっている作品。
この主人公の軸がぶれないことで、各キャラ・各陣営の思惑や陰謀が絡み合う中でも読み味を損なわせない、作品の軸にもなっています。
明確なヒロインが不在という稀有なタイトルながら、上記の魅力が光っていたため今回受賞となりました。

今冬発売予定

第1ターン総評

この度は、「第4回オーバーラップWEB小説大賞」へのたくさんのご応募、誠にありがとう御座いました。

今回の第1ターンでは1067作品ものご応募をいただき、たいへん嬉しく思っています。
そして選考の結果、第1ターンでは葬儀屋氏の『影の使い手』を銀賞に選出致しました。キャラクターに一つ、「これ」という行動基準を定めることで、その言動、そして彼を取り巻く世界に説得力が増し、物語は引き締まって見える……そんな基本を徹底したことで、ベタが王道として開花し独自性を持つ好例でした。

今回は銀賞が1作のみという結果でしたが、以下のタイトルも選考段階で注目を集めていました。

皐月乃彩月氏の『乙女ゲームに転生したようだが、俺には関係ないはずだよね?』は、「if」で描かれるルートとのギャップが面白い作品。男性にもしっかり読みやすい作品ながら、もう1つフックが欲しいところです。

セパさん氏の『狂気と正気の境界線』は、ヒロイン(?)であるマリーの怖かわいさが際立っています。ただ、主人公やストーリーが、マリーという強烈な魅力を活かしきるには少々弱いのが惜しいです。

水野ヤス氏の『勇社がブラック企業すぎて俺は女湯に突撃した』は、発想とユーモアのセンスが非常に強力な武器として光っています。その分、よりテンポよく読ませる文章のキレがもう少しあればと、欲が出てしまいます。

以上のかたはもちろん、我こそはという皆さんの投稿を第2ターン以降も引き続き楽しみにお待ちしております。

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