婚約破棄されてから聖女の力が覚醒したようです

救国の乙女が邪悪を祓う――!

著:少年ユウシャ イラスト:きさらぎゆり

第1巻10月25日発売

ストーリー|あらすじ

人々を癒す力を持つ聖女となる預言を受け、習わしにより王太子リオンと婚約した令嬢のエミリー。だが力が覚醒する兆しはなく、エミリーは偽の聖女と呼ばれ、婚約破棄を告げられてしまう。
預言を偽った罪人として囚われたエミリーに代わり、聖女の座にはリオンにべったりの令嬢ジェニファーが就くことに。しかし、彼女の“祝福”を受けた人々は次々に倒れ始め……。
一方、牢で悲嘆に暮れるエミリーは王国の惨事を知り、ついに聖女の力が覚醒し――!?エミリーは偽の聖女の汚名をそそぎ、王国に潜む邪悪を打ち祓うべく立ち上がる!
真の聖女として目覚めた令嬢が奇跡を起こす救国譚、ここに開幕!!

キャラクター

  • エミリー・ウィンゼル

    エミリー・ウィンゼル

    大預言者より人々の癒やしとなる『聖女』としての預言を受け、シュトワール王国の習わしにより国の王太子と婚約した令嬢。しかしその力は開花せず、王太子より婚約破棄を告げられてしまう。誰にでも分け隔てなく接し、学問や礼節においては完璧だが、魔法はほとんど使えない。

  • マルス・スチュワート

    マルス・スチュワート

    隣国ケルエムより使者としてシュトワールへやってきていた貴族の青年。婚約破棄されたエミリーをなにかと気にかけてくれ、危機に瀕した際にはエミリーを救う活躍を見せる。剣技、魔法共に高い実力を誇る。

  • スピカ

    スピカ

    エミリーのことが大好きなエミリー専属の侍女。今はウィンゼル侯爵家の屋敷に勤めているが、貧民街出身であり、時折その粗暴さが出てしまっては侍女長に度々注意を受けている。

  • クラスト・ウィンゼル

    クラスト・ウィンゼル

    エミリーのことが大好きなエミリーの父。かつて《血染めの侯爵》の異名で呼ばれた、元王国最強の魔法騎士。現在は隠遁し、国王の側近として働くが、エミリーの婚約破棄を聞いてブチ切れ、リオンのところへ乗り込む。

  • リオン・フォン・シュトワール

    リオン・フォン・シュトワール

    エミリーに婚約破棄を突きつけたシュトワール王国の王太子。直情的なところがあり、ジェニファーにそそのかされて国に暴政を敷き始める。

  • ジェニファー・ロマノフ

    ジェニファー・ロマノフ

    リオンの新たな婚約者であり、エミリーに使えない聖女の力を使ってみせた男爵令嬢。その言動には幼さが垣間見えるが、リオンはそんなジェニファーの肩を持つ。

キーワード

  • 聖女
    魔王に対抗する手段として、光の女神セレスティアが自身の力を分け与えた“人類の救世主”とも言われる存在。シュトワール王国において、聖女が現れたその時には王太子と聖女が婚約し、国を守っていくことが習わしとなっている。
  • 魔法
    魔力を用いて超常的な現象を発現させる能力。一から十の位階に分かれており、十に近いほどその難度は高い。適正のある人間が十年にわたる鍛錬を積み、ようやく習得できる難度が第五位階相当であり、第十位階の魔法は奇跡に等しい。