ストーリー
この先に待っているのが地獄だとわかっていたとしても。
西方より大陸を蝕む自然現象〈雷霧〉。内部に魔力を秘めた雷を稲光らせ、異形の魔物が跋扈する黒い霧は、次々と大陸の国家を飲み込み、人々を追いやっていく。〈雷霧〉を止めるただ一つの手段は中心にある〈核〉を破壊することのみだったが、それを成し遂げることができるのは、魔力を弾き返す聖獣ユニコーンとその乗り手に選ばれた少女たちだけであった。だが、功績と引き換えに彼女たちのほとんどは生きて帰ることができない。ゆえに、彼女たちは「自殺部隊」と呼ばれ、その儚き生命をただ散らせていた……。しかし、彼女たちの指揮をとる将軍オオタネア・ザンが切り札となる一人の青年を投入することで状況は一変する。そして、そこから青年と少女たちによる護国の戦いが幕を開くのであった。
キャラクター
西方鎮守聖士女騎士団
一角聖獣(ユニコーン)
乗り手には心身ともに清らかな処女だけが
選ばれる、神聖で敬虔な幻想種。
だがその真の姿は、処女(おとめ) の尻と胸と太ももが大好きなエロ馬。
妙なところで清純派な一面もある。
《み、皆の衆、処女が来たぞ! であえ、であえ!》
《おおおおおおおおお!》
セスシス・ハーレイシー
別名<ユニコーンの少年騎士>。
かつて姫を救い、ユニコーンの王と交渉して西方鎮守聖士女騎士団を設立した伝説の人物。
ユニコーンと意思の疎通を行える。
オオタネアの「お願い」により、教導騎士としてタナたちに訓練を施すことになる。
「いいか、よく見ていろ。これから、おまえらにユニコーンとのダンスの仕方を教えてやる」
オオタネア・ザン
波打った豊かな腰まである長髪、切れ長の目と青い瞳、月の光のように澄ました麗容を持った女性。
聖士女騎士団を率いる司令官。王家の遠戚でもあるザン公爵家の若き女当主という身分をも兼ね備えている。
「生きて帰れ。今はそれだけでいい」
ナオミ・シャイズアル(十三期)
淡い栗色の髪に、鼻筋が通っていて凛々しいといえる顔つき。中性的な部分があるが、月のように可憐で女らしい美貌を持つ。
十三期で最も頭脳明晰と言われている将来の参謀候補であり、無双の重戦士でもある。
タナとはルームメイトで、ライバルであり親友。法令により騎士となった。
「わたしは……貴方の盾になってもいいと考えています」
タナ・ユーカー(十三期)
影のように黒々とした髪、繊細なつくりの造形をもった顔貌と黒目がちの大きな瞳、健康的で溌剌とした印象を受ける美少女。
貴族の四女であり、小さな頃から憧れていた騎士としての道を選んだ。騎士訓練所における最高傑作とも呼ばれた万能型の天才。
「行かなきゃ……。セシィが私たちのことを待っているんだから」
ノンナ・アルバイ(十三期)
淡い赤い髪が印象的で、綺麗だというくせにどこが特徴的なのか言ってもらえない端整な美貌の美少女。巨乳の持ち主。
十三期の隊長に任命される。
セスシスの声が痺れるほどに好み。
「じ、自分はだらしないセスシスさんも格好いいなあと思っていますよ!」
マイアン・バレイ(十三期)
金色の髪と褐色の肌をした無表情な騎士。
ノンナと張る巨乳の持ち主。
純粋な戦技と素手での戦闘においては、十三期の騎士の中でも一、二を争う猛者。
クゥデリア・サーマウ(十三期)
長い髪の毛は三つ編みにして二本にまとめられ、大きな瞳は白目の部分がやや青みがかるという特徴を有する美少女。たまに眼鏡もかける。
後肢旋回や半停止といった小回りをきかせたりする、曲芸じみた馬術の天才。