「ベガニシュ帝国」――周辺の国々を侵略してきたこの軍事国家に、
「バナヴィア王国」が併合されて十五年の月日が流れた。
祖国を滅ぼした帝国で、人型兵器「機甲駆体バレットナイト」のパイロットとなることを
余儀なくされたバナヴィア人の少女エルフリーデ。
人質に取られた妹のために戦い続けた彼女を待っていたのは、
被支配民族である彼女の活躍を危惧した勢力による謀殺だった。

帰還不可能な任務を命じられ、奮戦の果てに命を落とそうとしていたエルフリーデだったが、
突如戦場に現れた謎多き貴族の青年クロガネに命を救われる。

「俺の犬になれ、帝国の英雄」

不遜な言葉に反感を抱きながらも、妹を救うためにクロガネと契約を交わすエルフリーデ。
彼女はクロガネの剣として戦う中で、その過去と目的、そして不器用な優しさを知ることになり……？

最強の戦乙女が宿命に反逆するＳＦ英雄戦記、堂々開幕!!

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  帝国に侵略され属州となった亡国パナヴィアの少女。適性を見出されて帝国軍のパイロットとなり、大陸間戦争で英雄的な活躍を果たした。〈剣の悪魔〉の異名で恐れられるが、プライベートでは妹を溺愛する天然ボケ娘。

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  旧バナヴィア王国領の領主であり、企業連合体ミトラス・グループの代表を務める出自不明の男。ある目的のための戦力としてエルフリーデを求めるが、彼女の言動に困惑することもしばしば。

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  エルフリーデの元副官であり、彼女を信奉する強火勢。軍によるエルフリーデの扱いに激怒していたが……？

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  エルフリーデの妹であり、人質として軍に捕らえられていた。姉を大切に思っているが評価は割と辛辣。

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  クロガネの従者を務める美青年。クロガネとエルフリーデのやり取りを誰よりも近くで楽しんでいる。

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  ブリキ頭の怪人。

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  旧大陸の三分の二を支配する軍事国家であり、新大陸の新興国「ガルテグ連邦」と大陸間戦争を繰り広げている。周辺国への侵略を繰り返しており、エルフリーデの故郷「バナヴィア王国」も15年前に併合された。

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  バレットナイト

  身長四メートル前後の人型兵器であり、この世界における戦場の主役。電脳棺（サイバーコフィン）と呼ばれる先史文明の遺産によって搭乗者が機体と一体化して操縦する。現在帝国では第二世代機「アイゼンリッター」や第二・五世代機「ブリッツリッター」が主力となっている。

  

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  ミトラス・グループが開発した最新鋭の試作機であり、世界初の第三世代バレットナイト。ジェット推進によって強引に飛行を可能とした無茶な設計思想のため、並大抵のパイロットでは扱えない。