マルブールの赤目烏と滅びの宝飾師 〜天才宝飾師と平民出身強欲商人の成り上がり傾国譚〜

その男の審美眼が世界に変革をもたらす!! 

著/宮之森大悟 イラスト/星らすく

第1巻 3月25日発売!

ストーリー|あらすじ

皇都で宝石商を営む青年アルベリクには、皇室御用達になるまで事業を成長させたいという夢があった。その実現のためなら手段を選ばず弱者を蹴落とし、ゴミ山さえ漁る……人々はその様を蔑み彼を《マルブールの赤目烏あかめがらす》と呼んだ。
ある日、店お抱えの老宝飾技師ガストン逝去の報を受け故郷を訪れたアルベリクは、ナタリー・ルルーという名の宝飾技師と出会う。ガストン最後の弟子を名乗る彼女は儚げで男を惹きつける美貌とは裏腹に、並ならぬ技倆を持っていた。そこに事業への勝機を感じたアルベリクは専属契約を結ぶこととなるが、彼女を巡る不穏な縁に段々と巻き込まれ……。
しかして、ナタリーが作りアルベリクが世に出す宝飾は次第に脚光を浴びていく。そして遂に、皇后との謁見もかなうこととなり……!?
これは、稀代の天才宝飾師を見出した平民生まれの宝石商が成り上がる物語であり——世界一の宝飾ブランド《リアーヌ》始まりの物語である。

キャラクター

  • アルベリク・ド・ブランシャール

    アルベリク・ド・ブランシャール

    マルブールの赤目烏と呼ばれる宝飾商人。ある野望のために邁進する。

  • ナタリー・ルルー

    ナタリー・ルルー

    天才宝飾技師。あるトラウマを抱えながらも、山小屋で制作を続ける。

  • サラ・ダリュー

    サラ・ダリュー

    貧民街出身の成功者。アルベリクとは旧知の仲。

  • ルイーズ・ド・ブランシャール

    ルイーズ・ド・ブランシャール

    アルベリクの婚約者。商才と社交性に優れている。

  • リュファス・ボーマルシェ

    リュファス・ボーマルシェ

    ボーマルシェ宝石店の主。女好きを装っているが、実際は女より宝飾品の方を愛している。

  • ジルベール・ガロア

    ジルベール・ガロア

    裏稼業者も集まる大衆酒場でアルベリクが出会った謎の男。