神の畑に収穫の時がやって来た。
神の子フーシャンクランと、救われし孤児たちの作った畑だ。
畑の周りには救われぬ者たちが列を成し、膝を付き天に祈る。
フーシャンクランによって救われた子供たちは幸いである。
だが、教会すらないこの土地において、自らの心の内以外に、祈りを捧げる場所を見つけられた者たちもまた幸いである。
そして神の子は手ずから掘った芋と魚の汁を、民たちに下げ渡された。
神なき地に、この世の誰も、大主教すらも手にした事のない神の糧が下ろされた。
導なき者たちがその光に縋らずにいられない事に罪はあろうか。
然して、神の子は畑に迷い子を迎え入れられた。
荒野に神ありて光満つる。
レオーラ。