自らの婚儀に、血まみれの婚礼衣装で入場してきた王女アリシア。
凛とした振る舞いで微笑んだ彼女は、夫となる美麗で冷酷な王太子・フェリクスに告げる。
「——初めまして。裏切り者の旦那さま」
国王だった父を殺されたアリシアは、叔父や義妹に何もかも奪われてきた。
それでも『未来視』の力によって、花嫁道中で殺されかけたことすら武器にし、周囲を味方につけてゆく。
何よりも隠すべき彼女の秘密を、夫のフェリクスにも隠し通しながら。
彼を味方につけなければ、アリシアは殺される。
フェリクスはアリシアに興味を示すが、肝心な所で敵か味方か分からないままで……?
「私が、あなたの共犯者になってあげる」
これは戦うお姫さまが、欲しい物を自分の力で勝ち取って、幸福を手に入れるお話。
それから、キスしておいて協力者にはなってくれない、冷たくて美しい夫との恋愛譚。
自らの婚儀に、血まみれの婚礼衣装で入場してきた王女アリシア。凛とした振る舞いで微笑んだ彼女は、夫となる美麗で冷酷な王太子・フェリクスに告げる。
「——初めまして。裏切り者の旦那さま」
国王だった父を殺されたアリシアは、叔父や義妹に何もかも奪われてきた。それでも『未来視』の力によって、花嫁道中で殺されかけたことすら武器にし、周囲を味方につけてゆく。何よりも隠すべき彼女の秘密を、夫のフェリクスにも隠し通しながら。彼を味方につけなければ、アリシアは殺される。フェリクスはアリシアに興味を示すが、肝心な所で敵か味方か分からないままで……?
「私が、あなたの共犯者になってあげる」
これは戦うお姫さまが、欲しい物を自分の力で勝ち取って、幸福を手に入れるお話。それから、キスしておいて協力者にはなってくれない、冷たくて美しい夫との恋愛譚。