かつて人だった貴方へ

ひとりぼっちだから、貴方と出会えた。

最果てを目指す冒険者たちの迷宮攻略譚、開幕!

著:紙木織々 イラスト:かやはら

第1巻4月25日発売!

十文字 青、絶賛!!
十文字 青、推薦。

ストーリー|あらすじ

果てなき栄誉か、永劫の呪いか。
死した人間が魔物となるエリクシア王国の地下ダンジョン。
そこに挑む冒険者のシオンは、ある日ダンジョンで葬送士の少女アリスレインと出会った。
葬送――それは魔物となった人の魂を解き放つ唯一の手段。
彼女はその力で全ての呪いを解き、深層に眠るとされる〝魔女〟の討伐を目指す新米冒険者。
そして――ぼっちだった。そんな彼女を助けたことがきっかけで、二人は仲間を集めパーティを組むことに。
「私はシオンさんと潜りたい。あなたと一緒じゃなきゃ、駄目なんです」
この出会いは運命か、それとも――。
これは、若き冒険者達の覚悟と祈りの物語。

果てなき栄誉か、永劫の呪いか。死した人間が魔物となるエリクシア王国の地下ダンジョン。そこに挑む冒険者のシオンは、ある日ダンジョンで葬送士の少女アリスレインと出会った。葬送――それは魔物となった人の魂を解き放つ唯一の手段。彼女はその力で全ての呪いを解き、深層に眠るとされる〝魔女〟の討伐を目指す新米冒険者。そして――ぼっちだった。そんな彼女を助けたことがきっかけで、二人は仲間を集めパーティを組むことに。
「私はシオンさんと潜りたい。あなたと一緒じゃなきゃ、駄目なんです」
この出会いは運命か、それとも――。
これは、若き冒険者達の覚悟と祈りの物語。

キャラクター

  • シオン

    とある理由から一人でダンジョンに挑んでいた冒険者の少年。剣も魔法も腕はそこそこだが、時折ダンジョンの薬草や魔物が光って見える目を持つ。光を視認できるそれらは、通常よりも強力な個体。性根がお人好しのひねくれ者。

  • アリスレイン

    ダンジョンで死に、魔女に魂を囚われた全ての人の魂を解放したいと願う葬送士の少女。初めてダンジョンに挑んだ日、シオンに窮地を助けられる。その後、彼女はシオンに頼み込み、パーティを組んでもらうことに。冒険者には向かない素直な性格。

  • エリカ

    “葬送”は自身の寿命を縮める――それ故に葬送を嫌う、一匹狼の葬送士の少女。様々なパーティに臨時で参加し、金を稼いでいる。得意とする回復魔法と杖術で、他の冒険者顔負けの活躍を見せる。プライド高く、自分にも他人にも厳しいツンデレ。

  • ヴァルプ

    戦闘狂の魔法使い。『葬送士は魔物に襲われやすい』という噂から、魔物との戦闘を求めてアリスレインのパーティメンバー募集にやってくる。粗野な言動が目立ち、とっつきづらい性格だが、妹のリリグリムにだけは甘い。とにかく甘い。

  • リリグリム

    いつも姉であるヴァルプの影に隠れている、盗賊が職業の少女。戦闘を含め『恐いこと』は苦手だが、最も安心できる居場所であるヴァルプの傍にいるために冒険者を続けている。時々、自分の影にもびっくりしているくらいの怖がり。

  • ノーランド

    魔物達からパーティを守るため、前衛として戦う白騎士……なのだが、中身はとにかく痛めつけられることが大好きなドMの変態。前衛で戦う理由も“魔物に襲われたい”から。残念な生き物。イケメンの無駄遣い。

  • ミサミサ

    シオンの師匠であり、『紫電』の二つ名で呼ばれる名高き冒険者。気まぐれでシオンを自身のギルドに引き入れたが、他の冒険者の入門は断り続けている。シオンの前でよく裸になる。

キーワード

  • 理外の魔女
    三百年前、王国を滅ぼし、地下ダンジョンを生み出した。ダンジョンの最果てに座する彼女の呪いによって、死んだ人間は魂を囚われ、魔物と成り果てる。しかしその姿を見たことがある者は、ダンジョン発生から三百年の間、誰一人としていない。
  • 葬送士
    魔女の呪いによって魔物となった人間の魂を解放できるたった一つの方法が『葬送』であり、それができる唯一の存在。しかし『葬送』は魔女の魔力に触れることから自身の魂の汚染を進めてしまう。そのため多くの葬送士が短命であり、冒険者が就く職業としては最も人気がない。
  • エリクシア王国
    エリクシア王国地下大界、通称「ダンジョン」を有する円城都市。昼夜問わず冒険者を受け入れるため、東西南北の城門は常に開かれている。