王立魔術学院の《魔王》教官

退学寸前の生徒たちを

真の魔術師へ教導せよ

著:遠藤 遼 イラスト:茶ちえ

第1巻11月25日発売

ストーリー|あらすじ

魔術師養成の名門“王立魔術学院”へ入学した生徒たち。信念と大望を胸に秘めた彼らを待ち受けていたのは、
勇者パーティーの元賢者で“《魔王》教官”と恐れられる冷酷無比な学院教官・エルロスであった。
「魔術師としてふさわしくない者には退学勧告を下す」
生徒たちが死と隣合せの魔術師を目指すのには相応の理由があり、各々が退学処分になりかねない秘密を抱えていた。
エルロスにすべてを見抜かれ、追い詰められる生徒たち。
そんな極限状況の中、生徒たちはエルロスの常識破りな教導の末に、真の魔術師へと覚醒してゆく!
最恐教官と問題児たちが紡ぐ魔術学園譚!

魔術師養成の名門“王立魔術学院”へ入学した生徒たち。信念と大望を胸に秘めた彼らを待ち受けていたのは、勇者パーティーの元賢者で“《魔王》教官”と恐れられる冷酷無比な学院教官・エルロスであった。
「魔術師としてふさわしくない者には退学勧告を下す」
生徒たちが死と隣合せの魔術師を目指すのには相応の理由があり、各々が退学処分になりかねない秘密を抱えていた。エルロスにすべてを見抜かれ、追い詰められる生徒たち。そんな極限状況の中、生徒たちはエルロスの常識破りな教導の末に、真の魔術師へと覚醒してゆく! 最恐教官と問題児たちが紡ぐ魔術学園譚!

キャラクター

  • エルロス

    王立魔術学院の教官。かつては伝説の勇者パーティーの“賢者”であったが、勇者を裏切り魔王に寝返ったと噂される。そのため冷酷な“《魔王》教官”として生徒から恐れられている。

  • ソフィアーネ

    エルロス学級の生徒。幼い頃に巻き込まれた事件でエルロスに救われた経験があり、彼のような魔術師になると決意する。今でもエルロスを最高の魔術師と信じて疑わず、何かとつきまとう。

  • サーシャ

    エルロス学級の副教官。剣と魔術の両方を操る魔法戦士。生徒にはフレンドリーだがエルロスへの当たりは強い。エルロスから生徒を守るために学院長よりお目付役を命じられているようで……?

  • マルティナ

    エルロス学級の生徒。座学と実技の両方に秀でたクラスでトップクラスの優等生。優しく穏やかだが、少々おてんばな面もある。実は魔術学院の上層部と関係があるという噂もあり……!?

  • ルディオス

    エルロス学級の生徒。成績優秀でリーダーシップもある。貴族階級の生まれでプライドが高く、黒い噂の絶えないエルロスのことは「魔術師の面汚し」と呼び、嫌悪している。

  • ジェラール

    エルロス学級の生徒。軽い性格で誰にでも臆さず話しかけるクラスのムードメーカー。へらへらしているように見えて、意外なほど現実的で実利を重んじる一面もある。

  • ドロテーア

    エルロス学級の生徒。屈強な猛者を統べる冒険者ギルド長の娘だが、本人は気弱でいつもおどおどしている。小柄で庇護欲をかき立てる見た目から、一部の男子生徒に人気がある。

  • ミネルバ

    エルロス学級の生徒。父親が王国魔術師団に所属しているため魔術を教え込まれて育ったが、幼い頃に見たサーシャの剣舞の美しさが忘れられず、魔法戦士を志望している。

  • ロジェリコ

    エルロス学級の生徒。魔術学院に入学しながら「魔術師が嫌い」と言ってはばからない変わり者。斜に構えているが、仲間な思いなところもある。

キーワード

  • ファミール王立魔術学院
    ファミール王国にある大陸最大の魔術師の養成学校。広大な敷地を誇り、校舎は王国の王城に匹敵するほど巨大な黒い城。他にも美しい中庭や実技試験用のコロシアム、学院生が生活する寮など様々な施設を擁する。教育課程は魔術を専門的に学ぶ「魔術師専攻」と魔術と剣の両方を学ぶ「魔法戦士専攻」という2つのコースがある。四年制の学校で一年次は全員が魔術の基礎を学び、二年次から魔法戦士志望者は本格的な魔法剣の修行に入る。入学の際は筆記試験と実技試験が課されるが、合格者はわずか三十人程度と少なくかなりの難関である。
  • 退学のルール
    ファミール王立魔術学院には厳しい規律があり、違反すると退学処分が下される。

    †故意に魔術を用いて殺人などの法を犯した場合†
    †重大な過失により魔術を用いて法を犯した場合†
    †犯罪幇助として魔術およびその知識を利用した場合†
    †所定の考査において規定の成績を取れなかった場合†
    †所定の考査において減点事項を規定数まで犯した場合†
    †魔術が使えなくなった場合†
    †異性の寮へ無断で侵入した場合†
    †魔術師としての適性・品位を著しく欠くと認められる特段の事由†
    †その他、重大な国法違反を犯した場合†

    なお、退学勧告は学院長と担当教官が行えるものとする。