拝啓「氷の騎士とはずれ姫」だったわたしたちへ 5
由姫ゆきこ 原作/八色鈴
越えてはいけない…すべてが壊れそうなその一線を。
真実を知ったジュリエットは、後悔に苦しむオスカーを励ますもそれを切っ掛けに、かつて王女リデルであったと悟られかける。
ありえない……と芽生えた可能性を否定するオスカーだったが、永く断たれていた二人の絆は微かに繋がり始めて――。
一方、エミリアの社交界デビューの日が迫ってくる中イーサンの策謀が行く手に暗い影を落とそうとしていた。
過去に縛られた者たちの心が、ゆっくりと動き始める――。
未来へ進むはずれ姫と、彼女に導かれ歩み始めた氷の騎士。
これは、不器用な二人が時を重ね互いを知り心重ねる、恋物語。