これが「恋」だと言うのなら、誰か「好き」の定義を教えてくれ。 3
著/北条連理 イラスト/サコ
「もう、寒くない――これからも、あなたと一緒なら」
元恋人・春佳との関係性に決着をつけた悠(ゆう)。自身のことを打ち明ける決意をかため、光莉のもとへ駆け出した先――見つけたのは、巡り来る季節に置き去られたように、初夏の日差しの下でひとり「寒さ」を抱えて震える少女。
「……なんで、今なんですか。なんで、今更そんなこと言うんですか……!」
けれど、一度自ら離した手を再び取ってもらうには、悠自身が証明してみせなければならない。この先、光莉のことを目一杯抱きしめることも、光莉が夢見た温かな家族を「作る」こともできないかもしれないけれど、それでも――。
「なあ、藤宮。俺は、お前のことが好きだ。きっと、この世界で誰よりも」
商品概要
これが「恋」だと言うのなら、誰か「好き」の定義を教えてくれ。 3
判型 | A6判 |
レーベル | オーバーラップ文庫 |
ISBN | 978-4-8240-1333-0 |
発売日 | 2025年9月25日 |
価格 | 792円(税込) |